第48話:”どう生きるか”より、”どう在るか”を考えた日

大人の 絵本

毎日ちゃんと上手く回ってる。仕事 生活 誰かとの会話も。けれど最近、帰り道にふと立ち止まると、どこかで少しずつ自分がすり減っている気がした。何かが足りないわけでもないのに、胸の奥に、小さなざらつきが残る。そんな日が、気づけば続いていた,,,

そんなある日、仕事帰りの電車の中で、ふと目に留まったのは、何もせずに外を見ている老人の姿だった。何を思っているのかはわからない。でも、その静かな横顔に、何だか妙に惹きつけられた。何もしていないはずなのにいるだけでその人の空気があった

僕はその日、帰宅してもスマホを開かなかった。代わりに、部屋の灯りを少し落として、音のない時間を味わうことにした。誰かに見せるためじゃなく、何かを証明するためでもない、ただ呼吸してる自分を意識した。何もしてないけど、僕はちゃんとここにいるって思えた。

思い返してみれば、昔の恩師や忘れられない先輩たちも、何かすごいことをしたから覚えてるわけじゃなかったむしろ、そばにいてくれたときの姿勢とか、言葉じゃない在り方のほうが、強く残ってる。人の記憶に残るのは、案外そういうものなのかもしれない。

それから僕は、毎朝一度、深呼吸をするようになった。何かを「やらなきゃ」じゃなく、
今日は「どう在ろう」と考える。たとえば、穏やかでいること。誠実でいること。自分をゆるすこと。人生の正解はわからないけれど、

自分らしい“在り方”を大切にして生きていきたいと思う。

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