第4話 : 続けることの意味

中途半端 絵本

街の流れに身をまかせながら歩いている。

毎日同じ道を通っているはずなのに、今日は何か変わっている感じがする。

「何のために続けているのだろう。本当に意味があるのか​​?」ギターを手にしてから、ずっと考えていた疑問が胸の中でくすぶっている。

他のストリートミュージシャンの人たちがすごく上手に見える。僕はただ、なんとなく続けているように思えた。

ギターケースを閉じる。

「 我慢してやることじゃないはず。でも、なんか不安 」

街の流れは絶えず動いている。
歩く人、走る人、怒っている人、楽しそうにしている人など色々な表情や光景が広がっている ,,, そんな中、ある声が聞こえた!

「 最近、変わってきたね 」

僕は驚き、照れながら顔を上げると一人の男性がいた、これまで何度か顔見知り程度でいつも通り過ぎるだけの人だった。

「最近、変わってきた…?」

これまでは気づかなくても、時間が経つにつれ少しずつ変化していたのかもしれない。

考えてみれば初めてギターを手にした日の指の動きは昨日のようかに思い出せ、今と比べてみれば歴然に違う。

目に見える結果だけがすべてじゃない。
続けていることこそが、自分を作っている。

もっと上手くなりたい

夕暮れの街の中で、僕はギターを力強く演奏した。

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