就寝前のスマホを見終え、部屋の明かりを落としベッドに横になる。目を閉じたら、誰かの言葉が頭に浮かんできた。
「自分を信じて」って,,, でも、“信じる”って、いったいどうすればいいんだろう?なにを信じたら、自分を信じたことになるんだろう⁉︎
これまで、自信なんてものがあった試しがない。「これでいい」って思えたことも、すぐに誰かの声で気持ちがぐらついた。
頑張ってみたこともある。でも、それが報われたのかどうかも、よくわからない。自分を信じるには、“成功”が必要なんだろうか。
じゃあ、うまくいってない今の僕には、その資格はないのか?
ふと思い出したのは、あの時のこと。迷いながらも選んだ進路、返事をくれなかったメッセージ、それでも伝えた感謝の言葉。
結果はどうあれ、あのときの自分は、ちゃんと動いてた。たった一歩でも、逃げずに前を向いたあの瞬間が、今の僕につながってる。
たぶん、“信じる”っていうのは、自分に期待することじゃなくて、たとえ迷っていても、今日を歩いたことを認めることかもしれない。
昨日よりもうまくやろうとしなくてもいい。自分なりのペースで、自分なりにやってる。その事実を、ちゃんと受け止めてあげること。
なんだかまだモヤモヤは消えないけど、
「信じるって、たぶんこういうことかな」って思えた気がした。
何かを成し遂げたからじゃなく、ただ今日も、生きてここにいるってことが、小さな証明なのかもしれない。そう思ったら、ホッとしたのか、ほんの少し眠くなってきた。