春の午後、僕は久しぶりに学生時代の通学路を歩いていた。満開の桜が風に揺れ、花びらが静かに舞い落ちる。当時は、この道を毎日駆け足で通っていたっけ ⁉︎ 遅刻ギリギリで 笑 いつも時間に追われていたな,,,,
ふと、当時の自分を思い出す。将来への焦り、周りと比べての劣等感。「 早く何かを成し遂げなきゃ 」そんな思いが心を締め付けていた。でも、何をどうすればいいのかが分からなく、ただ焦るばかりだった。
歩みを止め、桜の木の下でふかく深呼吸をしていると、花びらが肩にふわりと落ちてきた。「 焦らなくてもいいんだよ 」そんな風に、桜が優しく語りかけてくれる気がした。あの頃の僕に、この言葉を届けてあげたい。
今の僕は、あの頃思い描いていた自分とは少し違うかもしれない。でも、それでいい。寄り道や回り道をしながら、自分なりの歩幅で進んできた。その過程が、今の僕を形作っている。
桜の花びらが舞う中、再び歩き始める。「 焦らない、って決めた日 」それが今日だ。自分のペースで、一歩ずつ。そんな歩み方も悪くない。そう思えた春の午後17時09分。