第21話:やっらなかった後悔、やった後の後悔

中途半端 絵本

夜の街、人混みのネオンが光る交差点で僕は足を止めた。

胸の奥に、ずっと引っかかっているものがある。

もしあの時にやっていたら,,,

挑戦せずに諦めたこと、その選択が正しかったのか今でも分からない。

ふと、カフェの窓際に座る一人の男が目に入った。
何かに思いふけ、迷っているような表情でどこか昔の自分に似ている気がした。

やった後で後悔するのとやらないまま後悔するのどっちが辛いんだろう?
僕はふと、自分に問いかける。

過去の記憶がよみがへる。
やったことで失敗し、後悔したこともあった。
でも、不思議とその後悔は、今では笑い話になっている。

たしかに辛かったけど ,,,,, やって良かったと思えることもあった 」ふと、胸の奥が軽くなる。

再び交差点を見つめる。

行くべき道は、自分で決めるしかない。

やらなかった後悔はいつまでも消えないでもやった後の後悔はいつか経験に変わるかもしれない

僕は深く息を吸い込み、一歩を踏みだす。

夜風が高ぶった心と体を心地よく癒してくれた。
先のことは分からない ,,,,, でも、歩き出さなければ何も変わらない。

やるかやらないか後悔するなら進んだ先で後悔したい

迷うなよ、そう自分に言い聞かせ、夜のネオン街へ消えていった。

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