朝の光が街を照らす。
僕はいつもと同じ道を歩き、いつものカフェに向かう。
「最近、何も変わっていない気がする…」
ギターの練習は続けているが、上達している実感がない、当初は続けようという思いから初まり、小さな一歩でもいいと思っていたけど「 このまましてても意味があるのか? 」と考えてしまう,,,
僕はカフェのカウンターに座りコーヒーを飲む、店員さんがいつもと同じように「いってらっしゃい」と声をかける。
「この日々に、何の意味があるんだろう?」
ギターを弾いても、すぐに上達するわけじゃない、何かを続けても、大きな変化があるわけがない。「 やっぱり、僕には… 」ため息をつく。
歩き慣れた道、ふと道端の小さな花が目に入った!
「この花、前からあったっけ?」
その他に、カフェの店員さんが少し髪型を変えていることに気づく,,, もしかして「何も変わっていない」と思っていたのは、僕がそう思いこんでいたからだった。
空がオレンジ色に染まるころ、僕は歩きながら思う。
『 同じことの繰り返しの中にも、変化はある 』それは、すぐには気づけない小さいものかもしれないが、いずれそれが重なって大きな変化に続いていくと。そう信じて ,,,
夕暮れの街を、僕は少しだけ胸を張って歩きだす。