僕は本屋に立ち寄り、
並ぶ本の背表紙(せびょうし)を眺めている。「やりたいことが見つからないな…」周りの人たちは何かを選び、目的があるように見える。「みんな、何かに向かって進んでいるのに」そんな気がして、少し焦る。
ふと、手が伸びた 本が ! 特に目的があったわけじゃなくただ、なんとなく目に留まった。
ページをめくると、知らなかった世界が広がっており「これ、ちょっと面白そうかも…?」少しだけ、心がワクワクした。
本を買い、店を出たあと歩きながら考える,,,
「 やりたいことって、無理に見つけなくていいのかも 」好きなことや興味のあるものは、考えて見つかるものじゃなくて、ふとした瞬間に目の前に現れるものなのかもしれない。
公園のベンチに座り本をめくる。
「 今は ‘これが気になる’ でいいのかもしれない 」完璧な答えはなくても、少しずつ何かを見つけていければいい。そう思えたら、気持ちが少し軽くなった。
ふと空を見上げると、夕日がゆっくり沈んでいく。「 あれ、こんな綺麗だったっかな ? 」目の前にあるものを大切にしていれば、きっと何かが見えてくる、そんな気がした23の夕ぐれ。