第1話:中途半端な僕

大人の 絵本

朝が来た。新しい一日。
でも、なんだろう、このモヤモヤした気持ち。
「今日こそ何かしよう。」
そう思いながら、ベッドの上でしばらく動けない。

僕は何をやっても中途半端で、どれも続けられない。

新しいことを始めるのは好きなんだけど、続けるのが苦手だ。

・昨日はギターを練習してみた。でも今日はもう触る気にならない。
・日記をつけようと思うも、三日坊主。
・興味を持った趣味も、結局すぐ飽きてしまう。

友人にメールを送ろうかと思うも、なんだか面倒になってやめてしまう。

「やっぱり僕は何をやってもダメじゃないか…。」ため息をつく

「またやめちゃったの? 何でもいいから、少しだけでも続けてみたら?」

スマホを見ると友人からのメッセージ、少しだけでも続ける…?

「またやめるんじゃないか…」
そんな不安がよぎる。

昨日の僕はギターを弾いていた、今日は弾いてないけどまた手に取ろうか,,,?

「よし、少しだけなら…やってみよう。」

ギターを手に取り、演奏。
昨日よりも少しだけ、指がスムーズに動いたような気がする,,,

「 少しずつでいいんだ !

無理に完璧を目指さなくてもいい。
毎日続けられなくても、ほんの少しだけでいい

夕暮れのオレンジ色の光が、静かに部屋に差し込んでいた。
窓の外を見ながら、僕は遠くを眺める。

「それが僕にとっての、大きな一歩だった 」

タイトルとURLをコピーしました