起きた瞬間から体が重い。ちゃんと寝たはずなのに、なんだか気持ちだけが起きてない感じがした。いつものように歯を磨き、顔を洗っても、心が追いついてこない朝だった,,,
「なんでこんなにしんどいんだろう?」理由がわからないのが、余計にしんどくて辛い。
「元気にしてる?」と聞かれるたびに、から返事で笑ってごまかす。本音は、毎日がいっぱいいっぱいで、心はすり減る一方、当たり前かのようについ強がってしまうのは、誰かに気づかれると、相手が少し気を使い迷惑に感じると思うから。
平気なふりが癖になり、自分でも気持ちの置き場所がわからなくなっていた。
駅に向かう途中、ふと立ち止まって空を見上げた先にあったのは、澄んだ青と、静かに流れる雲。
その時、遠くから誰かに話かけられた気がした!「そのままで大丈夫」と言うと、空にそっと背中を押された気がした。
心地いい風が僕を包むと、心の奥に溜まっていた何かがゆるんだ。
日々、元気なふりはしなくていい。時にマイペースで自分の気持ちに素直にしたがったり、立ち止まることも大事だ。生きていりゃ周りが気になることは多々ある。
そんな時はこう思うようにした。
「 比べたって、焦るだけ 」 笑
ちゃんと前に進んでいる。たとえゆっくりでも、昨日よりほんの少しでも心が軽くなったのなら、それは立派な一歩。
何もかも、上手くやらなくていい。
全部を抱え込まず、立ち止まっても、空を見上げたあの瞬間、僕はたしかに
「自分をあきらめないでいた」
それだけで、十分なんだと思えた朝。今日を生きること、それがもうひとつの“ がんばり方 ”。だから僕は、ゆっくり歩きはじめた。
前だけを、みつめて