第32話:正解はいつも後から

中途半端 絵本

夜のコンビニ前、僕は缶コーヒーを片手にぼんやりと立っていた。ふと、過去の記憶が脳裏を呼び起こす。数ある選択の中、一つでも違っていたら今の自分はどうなっていたのだろう? そんな思いが頭をよぎる,,,,,

あの瞬間、あの一言。
もっと違う言い方ができたんじゃないか。
もっと勇気を出して、踏み出すことができたんじゃないか。
心の中で、過去の自分に問い続けていた。

気づけば、目の前の自販機の明かりが僕の影を長く伸ばし、その影がどこか頼りなく見えて胸が少し痛む 。だけど、それも僕自身だ。

正解は、いつもあとからわかる。
今は迷っていてもそのとき一生懸命に選んだ道ならそれが僕の正解だったはず
少しだけ、自分を許し認めてみる。

缶コーヒーを飲み干し、空を見上げる。

過ぎたことを悔やむより
今 」を信じて歩こう
あのときの僕がいたから今 」の僕がここにいる。 

そう思えた、いつもと違う、夜のコンビニ

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