第29話:歩き続けることで見えるもの

中途半端 絵本

僕は、長い橋の前にいる。
目の前には一直線に続く道。
「この橋を歩いて、渡る意味はあるのだろうか?」
ふと、そんな考えがよぎるが、それでは何も変わらない気がした,,,

歩きだしてしばらくすると、足が重く感じてくる。

「まだ半分も来ていないのか…」戻るも進むのも同じくらいの距離。
風が強くなり、心が揺れる。 「 このまま進むべきなのか…? 」不安が頭をよぎる。

ふと立ち止まり、橋の下を見下ろす。

川の流れは止まることなく続いている。

流れる水は迷わないただ進むだけ

息を深く吸い、また歩き出す。足取りはさっきよりも軽くなっていた。

遠くに出口が見え始め、 ここまで来たんだ と、つぶやく ,,, 途中でやめていたらこの景色は見えなかった歩き続けたからこそ今この景色が目の前に広がっている

あと少し、もう一歩だけ

ついに橋を渡り切った。
振り返ると、さっきまでいた場所が遠くに見える。
最初は長く感じたけど歩けばちゃんと前に進み、辿り着く」進み続けることでしか 見えない景色がある。そして、その景色がまた、新しい人生を生みだしていく。

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