第15話:自分だけの景色

中途半端 絵本

春の訪れを感じる今日、僕は公園のベンチに腰をかける。周りには、笑い合うカップル、元気に走る子ども、読書に没頭する人たち。

この光景に「 みんな、輝いて見えるな…
僕は、つい他人と自分を比べてしまう。

あの人のように楽しく過ごせたら…

僕ももっと、何かできるはず…

でも、考えれば考えるほど、自分が小さく感じた、その時だった!何かを知らせるかのように風が吹き、 木の葉がささやくように揺れ、光がキラキラとこぼれる。

僕は、そっと目を閉じて深呼吸をした。

自分のペースでいいんだ

目を開けると、見慣れた公園がまるで違って見えた。他人ではなく、自分だけが見ている特別な景色。

僕だけの、この瞬間だ

他人と比べるのをやめた時、心に広がる無限の幸せ。

自分の色で描くから楽しい、自分だけの毎日が今この瞬間にあると知った時、僕は自然と笑みに溢れていた。

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